売却コラム

2019/10/17【コラム】不動産の売り時っていつ?(オリンピック編)

ご自身が所有している不動産を売却しようかと考え始めたとき、まずはじめに気になることは、「いつが売り時?」ということではないでしょうか。

不動産会社の営業マンに尋ねると、8~9割方は「今が売り時」という話しになってしまうと思いますが、本当の売り時というのはその方の状況によっても様々ですし、その物件の立地や不動産市況によっても答えは違ってくるというのが答えかと思います。

東京不動産売却では主に東京都内の不動産売却をお手伝いしておりますので、今回は東京都内の不動産の売り時について書きたいと思います。


東京都内で不動産の売却を検討されている方のお話しを伺うと、必ずと言って良いほど東京オリンピックに絡めた話題が出てきます。

多くの方から、「東京オリンピックが終わったら不動産価格が下がるから、今のうちに売った方が良いかしら?」と聞かれますが、果たして東京オリンピックが終わったら本当に不動産価格は下がるのでしょうか?

前回東京でオリンピックが開催された1964年の例を見てみますと、開催前には新幹線や高速道路、国立競技場等をはじめとする交通インフラや公共施設が建設されたことによる地価の上昇が見られ、不動産のみならず多くの消費財、家具家電が売れたことにより景気が上向きになりましたが、オリンピック終了直後はそれらの需要が一段落したことでやや景気が下向きになったことが統計から読み取れます。

しかし、しばらくすると日本は「いざなぎ景気」に突入し、再度景気が上向きに転じたことから、一般財団法人日本不動産研究所では「東京 23区の地価上昇率が突出して高かった訳ではなく、オリンピック招致が東京の地価に及ぼした影響という意味では、影響は小さかった」と見解を出してます。

もちろん、今回のオリンピックは前回の開催の時とは諸々の事情が異なりますので、一概に予想することは出来ませんが、一つ言えることは、これから不動産を買われようとしている世代の方からも「オリンピック後に不動産価格が下がってから買おうかな」という話が出始めているということです。

それを聞いて単純に思うことは、オリンピック後に不動産を買おうとしている方、その時期を狙っている方が相当数いるのなら、オリンピック後に不動産価格は下がりますかね?ということです。

ご存知のように、不動産は売り手と買い手が一組ずつおり、買いたい人と売りたい人の需要と供給バランスで相場が形成されていきますが、他の消費財等と違い、ほんの少しのきっかけでトレンドが変わってしまうことをこれまで何度も見てきました。

比較的最近の例で言いますと、2014年4月に消費税が8%になる前には、「不動産を買うなら増税後に需要が落ち込んでからの方が良い」と話していた専門家は多数おりましたが、実際に増税してみると、同じ時期から不動産価格は上昇に転じました。

今回の10%への増税前にも同じような予想が出ておりましたが、今のところ大きく需要が落ち込んでいる気配はあまり感じません。

もちろん、何かをきっかけに不動産市況が大きく動くことはいつでもあり得ることだと思いますが、たった一つのことによって一方向にトレンドが動くということも、また考えにくいことではないでしょうか。


いつだって将来の予測は難しいことですが、このようなお話しをさせていただくと、「結局先のことは分からないんだから、思い立った今が売り時でしょ?」と、逆にお客様から言われてしまうこともあり、冒頭に申し上げた不動産営業マンの「今が売り時」という話しも、あながち間違ってはいないなと思い知らされたりもします。

後になって「やっぱりもうちょっと待ってから売ればよかったかな?」ということにならないように、何名かの専門家から色々な情報提供やご提案を聞いていただいた上で、納得される形で売却を進められるのが一番かもしれません。


さて、いつ不動産を売ろうかと検討されている方も、是非一度当社までお気軽にお問合せ、ご相談くださいませ。



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